活動報告

以下は、被災施設へのスポーツ遊具搬入をしていただいた植木先生、高戸先生からの報告です

(掲載にあたり一部改変あり)

2012.3.29(Thu)

ボランティア活動報告

報告書pdf

東北文化学園大学医療福祉学部保健福祉学科 高戸仁郎、犬塚 剛

活動先 岩手県下閉伊郡山田町

社会福祉法人親和会 知的障害者支援施設ケアホーム希望

活動先の概況 東日本大震災による津波で海沿いにあった施設建物は全壊し(写真1,2)、一旦、旧ホテル陸中海岸にて避難生活を送る(写真3)が、同敷地内に仮設施設が建設され、現在はそちらで生活をおくっている(写真4)。

活動内容

08時00分 日本アダプテッド体育・スポーツ学会寄贈の「ディスゲッター9」2台と「ドッジビー」20個を東北文化学園大学医療福祉学部所有の福祉車両に搬入し、大学を出発。

東北自動車道から花巻道経由で東和ICから一般道に入り、釜石街道(国道283号線)、県道280号線を北上し、山田町へ到着。

12時50分 仮設団地の建物で避難生活を送っているケアホーム希望に到着。以前、東北文化学園大学所管の「ヒットだターゲット」を納入した際に避難生活を送られていた方の多くが、ケアホーム希望に入所されているとのことで、今回は調整の結果、ケアホーム希望への搬入となった。

施設駐車場にて「ディスゲッター9」を組み立て(写真5)、施設内に搬入した。

使用法については、前回デモンストレーションを行なっており、皆さんご存知のようであったため、今回は簡単な収納法などについてご説明するにとどめた。

13時30分 「ヒットだターゲット」の返却を受け、ケアホーム希望を出発。

19時30分 大学帰着。解散。

所感 ケアホーム希望の鈴木貴雅施設長からは、学会に対して深い感謝の言葉をいただいた。以前お伺いしたときは震災後4ヶ月で、避難所での生活にようやくリズムができてきたという印象が強かった。そのような中、楽しそうにボールを的に向かって投げる利用者の皆さんの様子を拝見して、普段の生活に遊びや楽しみといった時間が、いかに重要であるかを痛感させられた。今回は1年が経過し、避難所から仮設団地での生活に移行している中での訪問であり、高台の施設には緩やかな時間が流れていたのが印象的であった。充分とは言えないまでも、プライバシーが確保される居室ができ、思い思いに過ごす空間が確保されることは、精神的にも身体的にも良い方向に向かっていると期待したい。しかし、一方で以前施設があった沿岸部では、瓦礫が取り除かれただけの荒れ果てた景色が延々と続き、ようやく復旧が緒についたという印象をうけた。ケアホーム希望の方々は、これから何年もの時間を仮設団地で過ごさなくてはならないかもしれず、心身両面への継続的な支援が必要であると痛感した。

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ボランティア活動報告

保健福祉学科 植木章三、高戸仁郎

活動先 岩手県下閉伊郡山田町

社会福祉法人親和会 知的障害者支援施設はまなす学園

活動先の概況 3月11日の津波で海沿いにあった施設建物は全壊し(写真1,2)、現在は旧ホテル陸中海岸にて避難生活を送る(写真3)。

活動内容

07時00分 保健福祉学科所管の「ヒットだターゲット」2台を福祉車両に搬入し、大学を出発。

10時07分 東北自動車道経由で北上江釣子ICから岩手県内に入り、釜石街道(国道283号線)を走行中に

三陸沖を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。沿岸部に津波注意報が発令。

一部道路通行止めになる。

11時45分 カーラジオで情報を収集しながら、釜石市経由で県道280号線を北上し、山田町へ到着。

旧ホテル陸中海岸の建物で避難生活を送っているはまなす学園に到着。

ヒットだターゲットを施設内に搬入し、組み立て設置。貸し出し物品の確認。

持参したテニスボールを用いて、簡単な使用法の説明、デモンストレーションを行う。

数名の入所者らと共に、的当てゲームを実施。

12時過ぎ 津波注意報解除。

12時45分 はまなす学園を出発。

18時00分 大学帰着。解散。

所感 はまなす学園職員からは、普段の生活の中で気分転換できるような時間が持ててないため、

今後このような支援も必要になってくるであろうとの話があった。今後は物資だけでなく、

レクリエーションプログラムなどのソフト面での支援も必要となってくるであろう。

(2011.7.10)

報告書(pdf)については、以下の添付ファイルとして掲載しています

(写真については、撮影時承諾済み)