日本学術会議ニュース・メールNo.494

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** 日本学術会議ニュース・メール ** No.494 ** 2015/5/22

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「EUのオープンサイエンス政策」に関する講演会の開催について

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■講演概略

日 時:2015年5月28日(木)17時~18時15分 (申し込み締切:5月26日(火)12時)

会 場:JST東京本部(サイエンスプラザ)地下大会議場

プログラム:講演(40分)、講演へのコメント(5-10分)、ディスカッション(30分)

言 語:英語(通訳なし)

共 催:科学技術振興機構(JST)、政策研究大学院大学(GRIPS)

講演者:Dr. Wolfgang Burtscher

(欧州委員会研究イノベーション総局副総局長)

■講演内容

「オープンサイエンス」というテーマは、グローバルな研究・科学コミュニティにおい

て注目されているとともに、今後の日欧連携を考えるうえでも不可欠である。OECD、グロ

ーバルリサーチカウンシル、G7科学技術大臣会合など複数の国際的な場においても、多角

的に議論されている。

オープンサイエンス(あるいは、欧州委員会が最近までScience 2.0と呼んでいたもの)

とは、研究およびその組織化の手法において現在起きている変化を表す言葉である。この

変化はデジタル技術により支えられるとともに、研究者コミュニティのグローバル化と成

長、データの指数関数的な増大、そして重要課題を解決するというニーズにより牽引され

ている。

コンセプトをより精緻にするとともに政策的な方向性を探る目的で、欧州委員会は2014

年7月~9月に「Science 2.0:過渡期にある科学」と題して意見募集を行うとともに、複数

のワークショップを開催した。その結果を分析した報告書が今年の2月に欧州委員会から

公表されており、本講演においても紹介される。

欧州委員会では、すでにオープンサイエンス政策に関する多様な取り組みを、研究・イ

ノベーションの枠組みプログラムにおいて推進してきた。世界で最も大きなファンディン

グの枠組みのひとつであるHorizon 2020(2014-2020年)においても、その支援を受けた

全ての出版物をオープンにするという原則を貫いてきた。そのうえ、研究データへのオー

プンアクセスに関する野心的な取り組みも進められている。

データ、結果、成果の公開性を高めることで、科学をより生産的にし、再現可能性を高

め、透明性を高めつつ説明責任を果たすことができるようになる。このかつてないほどに

開かれた研究の取り組みにより、今後科学的な取り組みがさらに鼓舞されることは確かだ

と考えられる。

■講演者について

Dr. Wolfgang Burtscherは、欧州委員会研究イノベーション総局副総局長である。EUの

研究・イノベーション枠組みプログラムの方針決定および運営の責任を担い、現在はHori

zon 2020の策定や改善に深く関わっている。法律学の博士号とともに欧州国際大学院(IE

HEI)における学位を取得している。2000年より欧州委員会農業・地域開発総局の農業法

制部長を務め、2009年より現職。

■お申し込み・お問い合わせ

以下のサイトよりお申し込みください。

http://krs.bz/scj/c?c=224&m=20962&v=22602c7c

なお、会場の収容人数の関係でお断りする可能性がございますことをご了承ください。

■アクセス

住 所:東京都千代田区四番町5-3 サイエンスプラザ

JR市ヶ谷駅より 徒歩10分

市ヶ谷駅(都営新宿線、東京メトロ南北線・有楽町線) 3番口より 徒歩10分

■問合せ先

科学技術振興機構(JST)

Tel: 03-6261-0800、Mail:i2yamashita@jst.go.jp

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