日本学術会議ニュース・メール N0.502

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** 日本学術会議ニュース・メール ** No.502** 2015/7/24

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歴史教育の明日を探る―「授業・教科書・入試」改革に向けてー

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日時:2015年8月1日(日)13:00~17:00

場所:日本学術会議講堂(入場無料・事前予約不要)

(趣旨)

日本学術会議・史学委員会では、これまでも高校歴史教育について、「歴史基礎」

の設置、用語の見直しやジェンダー視点を入れた教科書の書き換え等の提言を行っ

てきました。今回のシンポジウムでは、ジェンダー視点の重視とともに、模索が続

く「授業・教科書・入試」という3つの改革を連動させて、新しい歴史教育の実践

を具体的に考えたいと思います。

第一部で「改革の三位一体」を現場の声とつなぐ議論をした後、第二部では、その

教材実例として「慰安婦」問題を取り上げます。アメリカの歴史学者らから出され

た「日本の歴史家を支持する声明」(2015年5月5日)や、「「慰安婦」問題に関す

る日本の歴史学会・歴史教育者団体の声明」(2015年5月25日)といった研究者の

声、歴史研究の成果は、教育現場にどのように反映されるのでしょうか。実践的に

探ってみたいと思います。

プログラム

◆13:00 趣旨説明 井野瀬久美恵(日本学術会議副会長・甲南大学文学部教授)

◆13:10~14:40

第一部 授業・教科書・入試

~歴史教育改革を三位一体で考える~

○報告1 歴史教科書をどう書き換えるか?―ジェンダーの視点から

三成美保(第一部会員・奈良女子大学研究院生活環境科学系教授)

○報告2 高校歴史教育のあり方をめぐる議論

久保亨(第一部会員・史学委員会委員長・信州大学人文学部教授)

○報告3 制度の壁か思考の壁か?――暗記オンリーでない歴史の試験をめざして

桃木至朗(連携会員・大阪大学大学院文学研究科教授)

○コメント 現場の声をつなぐ:小川幸司(長野県立長野高等学校教頭)

◆14:50~15:45

第二部 教材実例としての「慰安婦」問題

~研究の到達点を踏まえた教育実践と市民の育成~

○報告1 長志珠絵(連携会員・神戸大学大学院国際文化学研究科教授)

○報告2 小浜正子(連携会員・日本大学文理学部教授)

○コメント ドイツとの比較から

姫岡とし子(連携会員・東京大学大学院人文社会系研究科教授)

◆15:45~16:55 総合討論

司会:井野瀬久美恵

平野千果子(連携会員・武蔵大学人文学部教授)

◆16:55 閉会の辞 久留島典子(第一部会員・東京大学史料編纂所教授)

主 催:日本学術会議史学委員会歴史学とジェンダーに関する分科会

共 催:日本学術会議史学委員会歴史認識・歴史教育に関する分科会

科研費基盤研究(A)「ジェンダー視点に立つ『新しい世界史』の構想と『市民教

養』としての構築・発信」

http://krs.bz/scj/c?c=259&m=20962&v=889e1e18

後 援:ジェンダー史学会・日本史研究会

問い合わせ先:日本学術会議事務局(審議第一担当)付第一部担当

s251@scj.go.jp

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